京都市山科区の山科みやこ動物病院

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2017.07.18

ワンちゃんのホルモン病(クッシング症候群)

2017.07.18

ワンちゃんのホルモン病(クッシング症候群)

こんにちは。

院長の伊藤です。

最近はかなり蒸し暑く、日に日に暑さが増してきましたね。

 

さて本日は、わんちゃんのホルモンの病気についてです。

ホルモンとは…

ある臓器から出た物質が血液の流れに乗って、体内の特定の臓器の細胞で効果を発揮する伝達物質のこと。

例えると、手紙と想像してもらえるとわかりやすいかもしれません。

特定の人あてに仕事を依頼するお手紙がホルモンと考えてもらえるとわかりやすいと思います。

体の中で臓器が手紙を送り、その手紙を受け取った臓器がお仕事をします。

その手紙が送られてこなかったり、またはその手紙が大量に送られて来ることでたくさん仕事をすることで体に異変が起こります。

その病気の中の二つを紹介します。

①副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)

②副腎皮質機能低下症(アジソン病)

どちらも腎臓の隣に存在する臓器である”副腎”が原因となります。

(②に関しては後日詳しくご紹介します)

①副腎皮質機能亢進症

腎臓の隣にある副腎からコルチコステロイドが大量に放出されるます。

コルチコステロイドが大量に放出されることにより

・水をたくさん飲み大量の尿をする

・よくご飯を食べる

・お腹が膨らむ

・筋肉の萎縮

・脱毛と皮膚が薄くなる

などの症状がみられます。

これらの症状と反対の症状を示すこともあります。(食欲不振など)

 

 

ルナちゃんは食欲不振状態でしたが、超音波検査を実施し副腎が標準の大きさよりも大きくなっていたことから、副腎皮質機能亢進症を疑いました。

副腎の機能が正常に働いているか確認するためホルモン刺激テスト(ACTH刺激試験)を行いました。

その結果、基準値を大きく上回る数値となったために、副腎皮質機能亢進症とわかりました。

この病気がわかった時点で、1日1〜2回の投薬が必要になります。

飼い主様は投薬が苦手とお話されていましたが、投薬指導をし練習をしてもらうと

いとも簡単にスムーズに投薬をされていました!

ルナちゃんは私にとって何より大事!とお話されていましたが、そのお気持ちが苦手を克服されたのではないかと思います。

たとえ病気が判明しても、お薬がなければ体の調子は戻りません。

最終的には、飼い主様の協力が必要になります。

今ではルナちゃんも元気に飼い主様とともに暮らしておられます!

ルナちゃんも飼い主様に感謝されていることと思います!

 

 

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