2017.03.10
2017.03.10
こんばんは。院長の伊藤です。
最近は急に寒くなったり暖かくなったり気温の変化が激しく体調の崩しやすい季節です。
皆様も体調を崩されぬようお気をつけください。
本日は呼吸困難で来院されたワンちゃんについてです。
呼吸が荒いという理由で来院され、確かに呼吸が苦しそう…
まずはレントゲンを撮影してみると
肺が真っ白!!
レントゲンの世界では空気が黒く見え、液体や骨などの固いものは白く見えます。
本来は肺のある部分は空気が充満しているため黒く見えますが、肺が真っ白…
心臓も大きくその上にある気管も上に押し上げられています。
(心臓病の多くのワンちゃんはこのように心臓が大きくなり気管を圧迫するため反射的に咳が出ます)
ワンちゃんもぐったりし始め、すぐに緊急対応し酸素を身体に入れ、注射をうって治療開始しました。
1日で大きく変わることはなかったのですが
3日目にはこの通り
なんとか肺に充満した液体を出すことができました!
この日からご飯を食べ始めお薬も嫌がりながらもおやつとともに食べてくれました。
これからも心臓に対する治療は進めていきますが、一時は危うかった状態からご家族の元へ帰れて良かったね。
お父さんもお母さんも大事にされており、毎日面会に来てワンちゃんを励ましてくださりました!
それがよくなった大きな要因と思います。
治療をどれだけ頑張ってもなかなか良くならないこともあります。
私はいつもお薬使ったり手術をすることだけが治療ではないと考えております。
大好きな飼い主さんが近くにいてくれることや励ましてくれることも重要な治療になります。
実際、ワンちゃんも来てくださると喜び、帰られると寂しそうでした。
しかし、退院時はとても嬉しそうに帰られました!
呼吸困難の症状は、多くの病気の積み重なりとなっていることもあるので、なるべく早めに検査してあげてくださいね!
臨時休診のお知らせ…
3月26日は院長スタッフ学会参加のため終日臨時休診とさせていただきます。
ご迷惑をおかけいたしますがよろしくお願い致します。