2017.04.06
2017.04.06
こんにちは。
院長の伊藤です。
最近、午前はすごく暖かく当院は窓が多いため午前は日光が入ってきます。
暖かい光が入ってくると院内も暖かく明るくなります。
過ごしやすい季節が本格的に来る前はワクワクしますね。
さて、今回はまだまだ本格的に寒い時期にした手術のお話です!
2月の上旬に外にいる猫が後ろ足を上げて痛がっているというお電話がありました。
すぐに連れてきてもらい、レントゲンを撮ると
右側の脛骨腓骨の骨折でした。(一部ねじれたような所見も見られるため螺旋骨折とも言えると思います)
骨折した骨片が皮膚を突き破らないようにすぐに外固定を行い、骨髄に感染が起こらないように抗生剤の投与、輸液など必要な治療は行いました。
手術方法は金属製のプレートを装着し骨折した骨の安定化を行います。
金属製のプレートにも様々な種類がありどれを選択するかはその子の骨折の状態、部位、費用などを考慮して選択します。
手術直後のレントゲン写真です
これはどういう状態かというと…
⇨ の部分です。(笑)
骨折線が絶妙な位置であるのでスクリューと呼ばれるネジをどこに入れようかとても迷いました。
その後の経過観察、まずは1ヶ月後
⇨わずかに仮骨と呼ばれる骨が出来始めました
1ヶ月と10日後
⇨仮骨が大きくなることで骨全体を守ろうとしています。
1ヶ月と20日後
⇨仮骨が吸収され本来の骨の形に戻っていきます。
少しづつスクリューを外していき骨に刺激を与えて、折れる前よりも丈夫な骨にしていくことが目標となります。
⇨入院中も大人しくギプス固定も苦にしていません!
野良猫さんだった猫さんですが、今は人に慣れてしまい甘えたの猫さんになってしまいました。
骨折が判明しすぐに手術を決断してくださった飼い主様に感謝です!